特別企画 パネルディスカッション

「スパコンは本当にものづくりに役立つのか?」

日時 : 5 月27 日(木) 15:50〜17:30
会場 : A・B室(1F 中ホール1・2)
参加費 : 無料(事前登録不要)

企画趣旨

2009年11月の「事業仕分け」以来,「スーパーコンピュータ」いや「スパコン」という言葉は,小学生から家庭の主婦まで知らない者のない用語となった.「スパコン」を使ったシミュレーションも大きな脚光をあび,天気予報,地震予知,津波など身の回りの自然現象や宇宙の起源や物質の成り立ちの探求,生体シミュレーションなど様々な分野で利用されていることも広く知られるようになった.一方で「本当にあたるの?」,「役に立つの?」と言った疑問を持つ人々も同時に増え,適切な情報発信の重要性もまた注目されている.

「コンピュータによるシミュレーションを駆使したものづくり」は日本計算工学会の最も重要なテーマの一つである.当学会では「事業仕分け」を契機に計算工学の観点から「スーパーコンピュータの利用技術に関する計算工学ロードマップ」を示し,広く一般社会の理解を得るためにその成果を公表していくことを検討している. また,「次世代ものづくり」は「次世代スーパーコンピュータ」における5つの戦略分野としてもあげられている.

本パネルディスカッションでは,産学官の第一線で活躍する研究者・技術者をパネリストに迎え,「スパコンは本当にものづくりに役立つのか?」について熱く語ってもらう.「コンピュータによるシミュレーションを駆使したものづくり」をより発展させるために必要な環境整備,技術開発,人材育成,情報発信のあり方,日本計算工学会の果たすべき役割など様々な視点から会場からの意見も交えてディスカッションしたい.


パネリスト・司会者のプロフィール

(敬称略)

小川 孝法  OGAWA TAKANORI
TOTO(株) 生産技術開発センター CAEセンター,グループリーダー

1964年福岡県生まれ.九州大学大学院工学研究科機械工学専攻修士課程修了(1988年).機械系CAE解析技術の開発と商品開発への適用,およびCAE解析の全社展開・定着に従事.
小野 謙二  ONO KENJI
理化学研究所 VCADシステム研究プログラム チームリーダー

1966年大分県生まれ,熊本大学大学院自然科学研究科博士後期課程修了,日産自動車中央研究所,東京大学工学系研究科助教授を経て,2004年現職へ.2005年から北海道大学客員准教授を兼務.数値流体力学,可視化を専門とする.
加藤 千幸  KATO CSHISACHI
東京大学生産技術研究所教授 革新的シミュレーション研究センター長

東京大学大学院工学系研究科修士課程修了(1984年),日立製作所機械研究所を経て,東京大学生産技術研究所助教授(1999年),同教授(2003年),マイクロエネルギー変換,空力騒音の予測と低減,非定常乱流の数値計算を専門とする.
藤澤 智光  FUJISAWA TOMOMITSU
プロメテック・ソフトウェア株式会社 代表取締役社長兼CEO

1974年東京生まれ,東京大学大学院工学系研究科博士課程修了,東京大学生産技術研究所産学官連携研究員を経て,2004年大学発ベンチャー企業プロメテック・ソフトウェア株式会社設立.
山田 貴博  YAMADA TAKAHIRO
横浜国立大学大学院環境情報研究院人工環境と情報部門 教授

東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(1991年),東京工業大学,東京理科大学等を経て,横浜国立大学助教授(2001年),同教授(2006年)計算力学,有限要素法,数値解析を専門とする.
中島 研吾  NAKAJIMA KENGO
東京大学情報基盤センター教授(スーパーコンピューティング研究部門)

1962年岡山県生まれ,東京大学工学部航空学科卒業.三菱総合研究所,テキサス大学,東京大学理学系研究科を経て,2008年より現職.計算力学,数値線形代数,並列プログラミングモデルを専門とする.
(司会者)