「線形方程式の反復解法」講習会のご案内
「線形方程式の反復解法」講習会のご案内
線形方程式系の数値解法は直接法と反復法に大別されます。各々の解法の性質には一長一短の特性がありますが、現在の科学技術分野で現れる大規模線形問題に対する数値解法はメモリ上の制約から反復法に限られます。事実、直接法で扱える行列サイズは高々100万次元に対して、反復法は100億次元を超えるサイズの問題に最近適用され始めたことからも反復解法の重要性がわかります。
本講習会では、反復解法の中でも現代の潮流であるKrylov部分空間法を紹介します。最新のハイブリッド双共役勾配法や帰納的次元縮小法、現在最も頑強であるといわれるPetrov-Galerkin方式の解法、前処理法、さらに実際の適用事例などを詳しく解説する予定です。これらの方法により従来の解法に比べて大幅な性能向上が期待できます。反復解法を用いたい研究者、学生の方にとって、大変有用な内容になっています。皆様のご参加をお待ちしています。
◆1.日 時:2014年3月17日(月)10:00-16:50
◆2.会 場:中央大学後楽園キャンパス2号館2階2221室
◆3.定 員:80名(定員になり次第締め切ります。お早めにお申し込みください。)
◆4.参加費:会員10,000円、非会員12,000円、学生7,000円(テキスト代込)
参加費は当日会場にてお支払いください。
◆5.テキスト:藤野・阿部・杉原・中嶋著「線形方程式の反復解法」(丸善出版)
(すでにご購入済みの方はご持参ください。参加費から4,000円を減額させていただきます。)
◆6.講 師:藤野清次 (九州大学)、阿部邦美 (岐阜聖徳学園大学)、杉原正顯 (青山学院大学)、中嶋徳正 (福岡工業大学)
◆7.プログラム:
10:00-11:20 ハイブリッド双共役勾配法と帰納的次元縮小法の基礎
11:30-12:50 Petrov-Galerkin方式のKrylov部分空間法からGBi-CGSTAB(s,L)法へ
14:00-15:20複素密行列問題
15:30-16:50前処理と反復法の適用事例紹介
◆8.お申し込み方法:
(1)件名を「線形方程式の反復解法講習会 参加申込」として、必要事項を明記の上、お申込下さい。
宛先:office@jsces.org (日本計算工学会事務局)
*氏名:
*所属:
*Email:
*会員種別:
*参加者によるテキスト事前購入の有無:
(2) 申込期限は、2014年3月10日(月)とします。