設計・開発で使用するシミュレーションの品質に対する要求が近年高まりつつあります。組織が業務品質向上に取り組むフレームワークとしてISO9001品質マネジメントシステムがあります。本講義では日本計算工学会標準 工学シミュレーション業務の標準手順（HQC002:2015-ISO9001:2008対応）の内容を説明し、標準手順の実装方法の一例として、仮想的な受託解析案件における一連の品質記録作成について説明します（ISO9001:2015の観点からの補足も含めます）。また、品質記録作成で課題となる、シミュレーションの仕様作成プロセスを、業務範囲の明確化、WBS（Work Breakdown Structure）作成・要素分解、検証と妥当性確認の観点から解説します。
　工学シミュレーションの受託業務を実施しており、ISO9001に基づく品質保証に興味がある組織の技術者、工学シミュレーション業務のISO9001認証取得を目指している組織の技術者、及び、工学シミュレーション受託業務の一連の実施プロセス（引き合い・受注・解析実施・納品）の要点を理解したい若手技術者に受講をお勧めします。

◆主　催：（一社）日本計算工学会

◆日　時： 2017年5月11日(木)　10:30-17:00

◆会　場： 芝浦工業大学　豊洲キャンパス　交流棟5階501教室
　　　　　　（http://www.shibaura-it.ac.jp/educational_foundation/facility/toyosu_campus.html）

◆プログラム：
10:30-10:35　企画主旨説明　越塚誠一（東京大学）
10:35-12:00　工学シミュレーションの標準手順（HQC002）の説明
　・ISO9001に基づく工学シミュレーションの品質マネジメントの概要
　・工学シミュレーションの標準手順（HQC002）の説明
13:00-14:30　記録作成法の課題：シミュレーションの仕様作成の課題
　・業務範囲の明確化、WBS作成・要素分解、検証と妥当性確認
14:45-16:15工学シミュレーションの標準手順（HQC002）の実装方法の説明
　・シミュレーション案件の一連の品質記録作成法解説
　－仮想受託解析案件の品質記録（引き合い、受注、解析作業、納品）の解説
16:15-17:00 全体質疑

◆講　師：吉田　有一郎（東芝インフォメーションシステムズ(株)）
　　　　　長谷川　浩志（芝浦工業大学）

◆参加費（テキスト込み）：
会員9,000円、学生会員1,500円、非会員18,000円、非会員学生3,500円

※1）「会員」には日本計算工学会の正会員、シニア会員、および特別会員の
所属者を含みます。
※2）講習会申込後、05月08日（月）までに入会手続きをいただける場合は
会員（正会員または学生会員）価格にて参加可能です。なお、年会費は
正会員8,000円、学生会員2,000円、入会金は不要です。

◆定　員：50名
（満員の際はお断りすることがありますので、お早めにお申し込み下さい。）

◆お申込方法：
以下の1)～7)の項目を明記の上、日本計算工学会事務局宛にメールにてお申し
込みください。その際に，メールの件名は「シミュレーションの品質保証講習
会申込」としてください。
1)ご氏名：
2)ご所属：
3)住所：
4)電話番号：
5)FAX番号：
6)Emailアドレス：
7)会員資格：

◆申込締切日： 2017年4月28日（金）

【お申込み先・お問合せ先】
〒113-0023　東京都文京区向丘1-1-2 IFP東大前ビル3F
一般社団法人 日本計算工学会　事務局
Email: office@jsces.org TEL&FAX: 03-3868-8957